BandicamとTMPGEncVideoMasteringWorks6のYoutubeアップロード時のエンコード設定




BandicamとTMPGEncVideoMasteringWorks6を使用したPCゲームの録画設定とエンコード設定について備忘録がてら記事にしています。エンコード時間については度外視して画質を最優先しブロックノイズ対策を優先した暫定的な設定になります。

録画データの対象はダークソウル3

BandicamのPCゲーム録画時の設定

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「ビデオ」→「設定」。



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SS赤枠内のボタンをクリック。

ファイル
設定:AVI

ビデオ

サイズ
設定:オリジナル

フレームレート
設定:60


アップロードする動画の推奨エンコード設定



HDR 動画をアップロードする際の推奨映像ビットレート

映像ビットレート、標準フレームレート(24、25、30)
1080p 10 Mbps
720p 6.5 Mbps

映像ビットレート、高フレームレート(48、50、60)
1080p 15 Mbps
720p 9.5 Mbps

フレームレートが30かそれ以上でYoutube側で再エンコード時に割り当てられるビットレートが決まります。可能な限りフレームレート60もしくは48以上で設定することを推奨。


コーデック
設定:H264(AMD APP)

RADEONのビデオカードでH264(AMD APP)に対応している場合、GPUを使用して画質も十分に満足できるクオリティかつGPU負荷も非常に低負荷で録画することが可能です。

コーデックの設定についてはCPUのみで処理するかGPUで処理するか、ビデオカードがRADEONなのかGeforceかで異なるので以下のサイトで要確認
https://www.bandicam.com/jp/support/tips/amd-app/
https://www.bandicam.com/jp/support/settings/video/#video_format


画質
設定:100

デフォルト値は80ですがデフォルト値でも十分にクオリティは高いです。


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CFR優先-固定フレームレートを指定。




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レートコントロール
設定:VBR-ビデオ画質を基準(推奨)


キーフレームの間隔
設定値:150

以下Bandicamの公式サイトのヘルプより

キーフレーム間隔を150に設定すると、150フレームごとにキーフレームが1つ作られます。
キーフレーム間隔を1に設定すると、全フレームがキーフレームとなります。
動画を編集する場合はキーフレーム間隔を1に設定します。(このように1に設定する場合、ファイルの容量は大きくなります。)

* 用語解説) フレームとキーフレームの違い
- フレーム(Frame):動画を構成する静止画1枚1枚のこと
- キーフレーム(Keyframe):動画を構成する静止画のうち中核となる重要な静止画のこと


FourCCコード
設定値:X264

H264とX264は高性能圧縮コーデックで画質や圧縮性能は同等ですが、動画編集ソフトで互換性の違いが発生する場合があります。
- H264:H264に設定すると、ほとんどの動画再生ソフトと互換性があります。
- X264:X264に設定すると、Sony Vegas、Adobe Premiereなどの動画編集ソフトと互換性があります








TMPGEncVideoMasteringWorks6のエンコード設定

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一からエンコードの設定を作成するのは面倒なため用意されている「Youtube向けMPEGファイル出力」用のプリセットを使用し、編集していきます。

「出力設定」→「追加」→「Youtube向けMPEGファイル出力」→出力サイズを選択。

1080p:1920x1080
720p:1280x720

※ちなみに当方の環境では720pで動画を録画していますが、設定するビットレートを720pの60フレームの上限である9.5 Mbpsを指定した場合ブロックノイズが動きの早いシーンで散見され全体的に画質の低下が著しいです。録画データは720pでも出力サイズを1080pにアップスケールすることで15 Mbpsのビットレートを割り当てられることからブロックノイズを大幅に軽減できるようです。アップスケールによる画質の低下よりYoutubeアップロード時の再エンコード時のビットレートの割り当てによるメリットのほうが上回るようです。また720pで15Mbpsや50Mbpsのビットレートを指定してもブロックノイズの発生は防ぐことができませんでした。

録画したデータよりも1段階ほどアップスケールしてYoutubeアップロード時の再エンコード時のビットレートの割り当て量を増やしたほうが全体的に良い画質、ブロックノイズの発生を大幅に抑えることが可能と思われます。


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詳細設定→「MPEG詳細設定へ移行」をクリック。


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「はい」を選択。



以下1080pでの出力設定

映像設定

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システムストリームの形式:MP4
ストリーム形式:H264/AVC
映像エンコーダー:x264
プロファイル&レベル:High @ Level5
サイズ:1920x1080
アスペクト比率:ぴクスセルアスペクト比 1:1
フレームレート:60fps
ビデオタイプ:プログレッシブ
レート調整モード:CBR(固定ビットレート)
VBVバッファサイズ:12133
エントロピー符号化:CABAC
パフォーマンス:とても遅い

ビットレート/品質
ビットレート:15Mbps
音声:128(自動)


※ビットレートは自動ではなく固定で割り当てたほうが画質、ブロックノイズ対策としてはは有利と思われます


※パフォーマンスの値ですが「標準」よりも遅い側へ設定する事で、より高度な計算を行い綺麗な出力が可能となるようです。ブロックノイズが発生しやすい動画の場合はエンコード時間は非常に長くなるものの「とても遅い」を選択するとよさそうです。通常は「標準」で様子見。

※VBVバッファサイズは自動よりもプリセットの値をそのまま指定したほうが画質、ブロックノイズ対策としてよさそうです。

基本的にはそれ以外の項目はプリセットの値のままでよさそうです。

音声設定

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ストリーム形式:MPEG-4 AAC Low Complexity(LC)

Youtubeの指定
音声コーデック: AAC-LC
チャンネル: ステレオまたはステレオ + 5.1
サンプルレート: 96 khz または 48 khz



GOP構造

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プリセットのまま


詳細設定

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動き検索の設定

動き検索タイプ:アダマール徹底サーチ(Hdamard Exhaustive)
動き検索範囲:24(プリセットの16のままでもよさそうです)




以下TMPGEncVideoMasteringWorks6の公式ヘルプより


● アダマール徹底サーチ(Hadamard Exaustive)
徹底サーチで検索されるデータに対し動きの検知に高度な計算を用い、より正確な動きのデータを得ます。このため動き検索の速度が最も遅くなりますが、得られる画質も最も高くなります。処理速度がヘキサゴンサーチ等と比べ極端に長くなる場合があるため、より高速な動作が必要な場合は他の動き検索方式を選択してください。
ご注意
[ビデオタイプ]がインタレースの場合、選択不可となります。

動き検索範囲
動き検索の範囲を何ピクセルの範囲で行うかを設定します。大きくし過ぎると範囲が広がりエンコード/デコードともに重くなり、再生機器での互換性に問題が出る場合もあります。


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デブロッキングフィルターモード:ON
デブロッキングフィルターAlpha係数:6(最大値)
デブロッキングフィルターBeta係数:6(最大値)
ダイレクトモード予測:自動
重み付け予測モード(Pフレーム):スマート
重み付け予測モード(Bフレーム):暗黙的

※デブロッキングフィルターAlpha係数とデブロッキングフィルターBeta係数はブロックノイズ対策として最大値にしています。この辺りは最初は規定値の「0」で様子を見てブロックノイズが多発する動画の場合は徐々にあげてみて画質との兼ね合いで調整をすると良いと思います。

以下TMPGEncVideoMasteringWorks6の公式ヘルプより


デブロッキングフィルターモード
映像のデブロッキングを行うかを指定します。
x264 エンコーダーでは以下のデブロッキングフィルターの動作設定も有効にできます。

デブロッキングフィルター Alpha 係数
ブロックノイズが出現しているかを見極め、デブロッキングフィルターを適用するかを決めるための閾値を設定します。数値を大きくすることでブロックノイズが減少しますが、ブロックノイズを消すための処理で映像ににじみが発生しやすくなります。

デブロッキングフィルター Beta 係数
デブロッキングフィルターの強さを設定します。数値を増やすことでブロックノイズのディティールが減少します。数値を大きくするとブロックノイズを消すための処理で映像ににじみが発生しやすくなります。

ダイレクトモード予測
B フレームの動き検索に使用する予測方式の設定を行います。
通常は[空間モード]または[自動]を選択してください。[空間モード]に比べ、[時間モード]は圧縮率の向上が見込めますが、画像に時間軸に由来するノイズが発生したり処理時間の増加が見込まれます。また[禁止]を選択された場合も処理時間が増加します。

重み付け予測モード(P フレーム)
参照するフレームとの差異を検知しフェードイン/アウトの映像で破綻が発生しないようにします。スマートに設定することで、シンプルよりも高度な計測を行います。再生するプレイヤー(モバイル機器など)によっては映像が乱れる場合があるので、環境に応じて使用してください。
ご注意
[ビデオタイプ]でインタレース選択時、ご使用になれません。

重み付け予測モード(B フレーム)
参照するフレームとの差異を検知しフェードイン/アウトの映像で破綻が発生しないようにします。有効にし暗黙的モードで使用することでが質向上が期待できますが再生するプレーヤーによっては映像が乱れる場合があるので、環境に応じて使用してください。




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Bフレームピラミッドモード:厳密
適応Bフレームの挿入:最適
サブピクセル動き予測モード:11:全フレームに完全レート歪み最適化を適用
適応量子化のモード:自動分散



以下TMPGEncVideoMasteringWorks6の公式ヘルプより



Bフレームピラミッドモード
B フレームが存在し、最大参照フレーム数が 4 以上(または「0(自動)」)の場合に設定できます。 エンコード速度と画質に好影響を与えますが、再生時の負荷が上昇するため再生環境によって設定を考慮してください。
[厳密]に設定すると Blu-ray の規格で使用される方式が用いられます。本オプションを使用する場合、[最大参照フレーム数]:4枚以上(または「0(自動)」)、[GOP 内での B フレーム数]:2枚以上を[GOP 構造]タブで設定しておく必要があります。

適応 B フレーム挿入
映像を B フレームとするか P フレームとするかの判定を映像に応じて適切に判断します。
[高速決定]では判断を簡易的に行います。[最適]ではより厳密に判断を行いますが、処理速度が遅くなります。


サブピクセル動き予測モード
サブピクセルの動き予測の精度を 0~11 の 12段階で設定します。値を大きくすると画質が向上しますが、処理速度が低下します。

適応量子化のモード
最適な量子化処理をブロックごとに行い1フレーム内での画質の改善を目指します。
[分散]に設定することで使用するデータ量を分散し最適な画質を目指します。[自動分散]に設定すると、より広範囲で分散処理を行います。また、[自動分散(暗い場面に対する補正あり)]の選択も可能です。



触れていない部分についてはプリセットのままにしています。


設定の編集が終わったら新規でプロジェクトを作成すると、このままでは設定が失われてしまうため作成したプリセットを保存します。画面左下の「保存」ボタンをクリックして適宜名称をつけてプリセットを作成します。

次回以降新規でプロジェクトを作成する場合は、「出力設定」→「追加」→作成したプリセットを読み込みます。おま環かもしれませんが、部分的に設定項目がデフォルトに戻る場合があるので、出力時にエンコード設定を確認したほうが良いと思います。

ちなみにサブPCi5- 2500k3.3Ghzだとこのエンコード設定でおよそ7分の動画でエンコード時間は5時間ほどかかります。メインPCのi7-2600k3.4Ghzでは未検証ですが、 TMPGEncVideoMasteringWorks6は8スレッドフルに使用しCPU使用率は限りなく100パーセント近く使用するためCPUはi7必須かもしれません。PCが一台しかないとエンコード中は他の作業はしたくないし、できないのでエンコードオンリーで使用するサブPCが別にないと少々不便です。

エンコード時間がかかりすぎると思われる場合は詳細設定→動き検索の設定→動き検索タイプ:アダマール徹底サーチ(Hdamard Exhaustive)をデフォルトである アンイーブンマルチヘキサゴンサーチ(UMH)に設定するか、サブピクセル動き予測モード:11:全フレームに完全レート歪み最適化を適用をプリセットのデフォルト値もしくは値を下げる。後は映像設定のパフォーマンスを調整することで1時間弱程度に短縮できます。画質の低下、ブロックノイズの発生は否めないもののそれでもそこそこなクオリティは出ると思います。


TMPGEncVideoMasteringWorks6は動画の編集も直感的なインターフェイスで使いやすくフィルターの類も最初からパッケージになっているためインストールすればすべての機能をすぐに使うことができますが、エンコード設定についてもサポートが受けられることから不明な点は確認することもできます。仮に今後Youtubeに動画をアップロードする際の再エンコード設定が変更になったとしても柔軟に対応可能な点も魅力的といえます。TMPGEncVideoMasteringWorks6はエンコード画質も満足できるレベルですし直感的なインターフェイスと相まってサポートも受けられる。価格も比較的に安価であることもありなかなか魅力的だと思います。






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