精神病院入院体験日記⑥ 開放病棟編その②

さて、開放病棟編のつづきになります。
開放病棟に移ってからは、おかゆのおかげで食事も取れるようになっており、
徐々に体力と食欲も戻り入院数日で少しばかり元気も取り戻してきました。
昼間はこれといってやることもないので、最初のころはまだそれほど雑談をする相手もいないこともあり、
もっぱら休憩室にあった本を何冊か読んで過ごしていました。
最初に手をとったのはたしか一リットルの涙。
これは手足や言葉の自由を徐々に奪われながら最後には体の運動機能を全て喪失してしまう難病、
脊髄小脳変性症を煩った木藤亜也さんがつづった闘病日記ですが、後に母親によって出版され、
ベストセラーになったものです。
管理人はこの本を病室にあったのでたまたま手に取ったのですが、
元々この木藤亜也さんは非常に頭がよく利発な少女であり、そんな少女を襲った突然の難病に、
多くの方の涙を誘ったものと思いますが、管理人は普段この手のカテゴリは詠むこともないのですが、
非常に面白い内容というと語弊がありますが、最後まで飽きずに一気に読むことが出来ました。
管理人も入院していた病人ということもありますが、これだけの難病と戦っている少女がいたというのは、
多くの病気と闘っている患者の方からすれば大きな励みになると思いますので。

管理人が入院していたのは、たしか6月頃。
季節的には過ごしやすい陽気といえますが、すでに昼間は太陽の日差しがきつく、
外で日光浴をするのも少々厳しかったのを覚えています。
開放病棟では、昼間は割と自由に病院内もしくは病院の敷地の中であれば外に出ることが出来ることから、
大抵の患者の皆さんは気分転換を兼ねて外に出ていたようです。
喫煙組みはもっぱら外に散歩がてら出て外の空気を吸いながらタバコをふかしていたと思います。
精神病院というのは入院期間も長くなりがちですので、ずっと病室の中にいると気が滅入ってくるとも事実。
多少なりとも外に出て太陽の日差しを浴びる、外の空気を吸うということも割りと気分転換になったりします。
管理人も昼間の自由時間になると外に出てタバコを吸うがてら、ベンチに座りながら、
日光浴を兼ねて読書をしていたものです。
そんな折、一人の女性に話しかけられます。
話を聞いてみると同じ開放病棟に入院されている方のようですが、
仮にイニシャルをTさんとでもしておきます。
管理人にはその方が特に精神病を患っているように見えませんでした。
普通に元気そうでしたので。
なので、何で入院されているのですか?と聞いてみたのですが、
返ってきた答えは私、発達障害なんですとの返事が。
当時の管理人は発達障害がどういうものか?分からなかったのですが、
話を聞くとなんでも知能的には一般人と変わりはないそうです。
むしろ、特定の分野の知的能力が高い例が見られるとのこと。
しかしながら相手の表情が読み取れない、人に関心をもって近寄るけれども、
距離のとり方や話しかけ方が不自然だったりする傾向があるのだとか。
その方も、大学で学んでいたということですし、かるく話している限りでは、
特に問題もあるようにも感じませんでした。
ただ、やはり人間関係がうまくいかないようで、それもそのはず。
人の感情の変化であるとか細かな機微を汲み取ることが出来ないというのが、
発達障害の方の特徴のようですが
知能指数が仮に平均水準にあったとしても、
たしかに仕事などの社会生活はもちろん、家族関係を構築するなどの日常生活にも大きな障害を、
抱えることになることは想像に難くありません。
人間何事もバランスが重要ですので。
この女性の話を聞いている限り、特に精神的に悪いわけではなく、
家族関係がうまくいかずに、居心地が悪いため、やむなく精神病院に入院しているようです。
ただ障害者手帳は取得しているので、今後、生活保護を受けて、
施設に空きが出たら移りたいとお話されていました。
退院後、発達障害を抱えている方のブログを幾つか拝見したのですが、
発達障害の方というのは家族関係がうまくいかずに親子関係に難がある方が、
割といらっしゃるように感じました。
元々、病気の性質上、知能指数に問題がないけれども、精神医学上は障碍者に分類されることから、
障碍者として認知されにくい病気なのかな?と思いました。
ぱっと見は普通にしか見えませんしね。
一般の病院ですと入院期間に制限があるようですが、
こと精神病院はどうしてもその性質上、入院期間も長くなりがちですので、
その辺りがゆるいため長期入院が可能なのだと思います。
この方もそうですが、開放病棟というのは家庭の事情で入院されている方が割りと目立つ気がしました。
比率で言うと7割が統合失調症で残りの2割ほどが家庭の事情といった感じです。
残りは抑うつとかでしょうか?
精神病院というのは実にいろいろな方が様々な事情で入院しているのだと実感したものです。

次回に続きます。
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