単純所持禁止する改正児童ポルノ法について

さて、単純所持を禁止する改正児童ポルノ法が昨年2014年の7月15日施行されてから、
猶予期間である1年が迫ってきました。
色々と問題点のある法案ですが、いまひとつ定義がはっきりしないため様々な憶測が乱れ飛んでいます。
ここで、この改正児童ポルノ法についておさらいしておきたいと思います。

まず最初に、児童ポルノ法の定義ですが、以下wikiより抜粋

児童ポルノの定義について、国際連合が採択した児童の売買、
児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書
(略称: 児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書)第2条において、
「現実の若しくは疑似の(real or simulated)あからさまな性的な行為を行う、
児童のあらゆる表現(手段のいかんを問わない)又は主として性的な目的のための、
児童の身体の性的な部位のあらゆる表現」としている。
日本国の法律では、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律
(略称: 児童買春・児童ポルノ処罰法)(平成11年法律第52号)の2条3項に定義があり、
特に次のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したものである。

1.児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態。

2.他人が児童の性器等(性器、肛門又は乳首)を触る行為又は児童が他人の性器等、
(性器、肛門又は乳首)を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの。

3.衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの。

これらの提供・製造・頒布・公然な陳列・輸入・輸出は、同法第7条で禁止されている。
「児童」の年齢範囲について
上記の国連議定書は、児童の権利に関する条約の選択議定書であるため、「児童」の定義は同条約第1条に従い、
18歳未満とされる。

これらを見る限りにおいては、少なくとも18歳未満(17歳以下)の女性を、
一昔前ならいざしらず、現在においてアダルトビデオないし写真集の類で正規のルートで販売、
流通しているとは思えませんので、
特に単純所持が禁止されたとしても、なんら問題もないと思われます。
問題となるのは、過去に取得した写真集、撮影物の類となるわけですが、
写っているのが裸体の場合、問答無用で検挙される可能性があり、
アイドルの水着姿だとしても、児童ポルノの定義、判断基準があいまいのため、
処分しなければいけないのか?判断が付きにくいです。
ジュニアアイドルとか、一部の層に愛好者がいるようですけど、
どうなんでしょうね?健全な内容から、かなりきわどい格好をしている物まで、様々なようですけど、
処分対象になるのか?判断基準が不明瞭で分かりにくいですね。

有名な関○援交シリーズとかファイル共有ソフトの類でネット上に広く流通している現状を考えれば、
ダウンロード規正法とあわせて運用すれば、ダウンロード規正法で検挙した上で家宅捜索をすることで、
多少なりとも児童ポルノを摘発する事もできると思います。
少なくとも、援助交際の類によって撮影された映像物を所持していた場合、
一度ネット上に流出したものを削除する事は技術的に難しいと思いますが、
アップロードする事を防ぐ事は可能と思うので、やらないよりはマシだとは思います。
それこそ、氷山の一角というか、シロアリの巣を潰すようなものですけどね。
ただね、個人的に思うのは援助交際とか茶化して言ってますけど、別に彼女たちは脅迫されて性行為に及び、
撮影されたわけではないですよね?
行為自体はれっきとした売春行為です。
自身の体を売って対価である金を得ている訳です。
女子高生とか大人が思っているよりも子供でもなく立派な大人だと思いますよ。
自身の体が金になると理解しており、女子高生といういわばブランドが市場価値が高い事を理解して、
性行為に及び、金銭を対価として得ている訳です。
脅迫された、もしくはレイプ行為の上で撮影されたわけでもなく貰える金と性行為を天秤にかけて、
バイトするより楽に金が稼げるから行っているわけで、立派な売春婦です。
撮影される事に対して同意して、多額の金銭を貰っているわけですから、ネットに流出するリスクを考慮してしかるべきです。
繰り返しになりますが、脅迫行為、レイプ行為を受けた上で性行為に及び撮影されたものでないのだとしたら、
ただの売春婦と変わりません。
知的障害を持っていて、それらを判断する事自体が自身でできない状態だったということでなければ、
保護する対象にはならないと思います。
それこそ自己責任というものです。

ただ、問題になるのがプライベートで撮影されたものですよね。
主に家族が対象になると思いますけど、
互いの同意を得て撮影された写真や映像に仮に裸体が写っていたとして、
何か問題がありますかね?
いえ、仮に自分の娘の写真や映像に対して性的な興奮を感じる人間が果たしているのか?
という素朴な疑問が出てくると思います、まず、いないと思います。
恋人同士の間柄で撮影された写真や映像だと意味合いは確かに変わると思いますけどね。
愛し合って信頼感の中で撮影時は同意の下行われたとしても、破局を迎えた後で、
たしかにその写真の類を元恋人の下に置き続けるというのは精神衛生上よろしくはないと思います。
ネットに故意に流失しないということは否定できませんし、現実に起きているようですしね。
このような事案を防止するという点についてはある程度抑止力というか効果は期待できると思います。

個人的にこの法案が問題と感じるのは二点、児童ポルノの年齢の定義と、
少女の裸体を猥褻物、ポルノ、芸術作品で分けて区分していない点です。
違和感を感じるのがまず児童の定義である年齢です。
日本では児童ポルノを18歳未満(17歳)で定義していますが、
一般的に児童の年齢って聞いて何歳を連想しますか?
個人的には13歳?恐らくこのあたりだと思います。
13歳未満は児童、13歳以上、18歳未満は青少年ですかね?
海外ではどうか?ということだと、丁度ドイツが13歳未満のポルノを「児童ポルノ」とし、18歳未満のポルノを「青少年ポルノ」とする。とありますので、このあたりが概ね妥当なせんだと思うんです。
児童と青少年の区分もあいまいですしちょっと乱暴だと思います。
我が国、日本では親の同意があれば女性は16歳で結婚できるんですよね?
16歳で結婚できる人間を青少年ではなく児童で区分する?なんか違和感感じますね。
結婚できる年齢であるという事は、それ相応に自分自身で物事の分別、善悪が分かるわけで責任能力も、
それ相応にあると思うしそのように対応する事が自然だと思います。
女なんてそんなもんだ!あいつらにまともな判断能力ないから法律改正してでも保護してやらないといけない!と、
いうことであれば別に異論はありません。
まあ、ちょっと女性を小馬鹿にした内容にも捉えることもできますけどね。
話はそれましたが、少なくとも個人的には年齢の線引きが乱暴すぎる嫌いがあると思います。
児童ポルノを禁止するという事で言えば、せいぜい12歳から13歳が適切だと思います。
それでしたら特にこの法案に対して少々乱暴ではありますけど、世界的な潮流としてやむおえないのかな?
と思います。

もう一点、日本の児童ポルノには猥褻物、ポルノ?芸術作品としての区分がどうやらないようです。
単純に性的な部位が見えているか?否か?、性欲を興奮させ又は刺激するもの。とあります。
女性の裸体というのはもちろん年齢やポーズにももちろんよると思いますが、
性交又は性交類似行為というのはもちろん論外としても、個人的には芸術作品としての価値があると思います。
女性の裸体というのを最低限、猥褻物と芸術作品で区分する事もなく一律に児童ポルノとして区分するというのも、
どうなんでしょうね?
国会の質疑応答のやり取りを見る限りあの有名な宮沢りえのサンタフェ。
あれも児童ポルノ扱いだそうです。
いや、いや、あれは篠山紀信による芸術作品として位置づけられてもおかしくないと思います。
そのような後世に残していくべき作品を猥褻物扱いというのは芸術に対する冒涜とも取れる法案といえます。

まあ、法案が可決した以上、やむおえないところですし当面、この内容で運用されるのでしょうけど、
二点ほど、懸念があります。
一点はこの改正児童ポルノ法をきっかけとして、アニメ、漫画の表現にも規制が加えられるのではないか?ということ。
もう一点はこの法律を運用するに当たって悪用される恐れが多分にあること。

まあ、今回の改正児童ポルノ法は実際に被害者が存在しているわけで、
多少不備があったとしても定義におかしな点があるとしても、百歩譲ってまあわかります。
ただ、この法案が可決される際にあわせてアニメ、漫画の表現規制についての議論もあわせて行われたものの、
今回は見送られる事になりました。
自民党としてはあわせてアニメと漫画の表現規制に踏み込みたかったものと思いますけど、
一度にやろうとすると反対意見が多いいためかえって法案の可決に支障が出ると踏んだものと思います。
そのため、今回は見送ったものの、今後、拡大解釈を取りアニメ、漫画の表現規制に踏み込むものと予想されます。
今回の改正児童ポルノ法は表現の自由、しいては民主主義の危機とも取れます。大げさに言えばですが。
これを豊臣対徳川の大阪の陣で例えるならば、今回の改正案はまさに外堀を埋められた感じです。
アニメが内堀だとして漫画が天守閣、本丸ですね。
アニメはあまり見ないので、どうでも良いといえばどうでも良いんですが、
アニメが対象になるということは漫画が規制されることとほとんど同義だと思っています。
なのでここは表現の自由を守るための最後の砦、まあ、大阪の陣における真田丸といったところ。
なんとしてでも堅持したいですね。

あとですね、この法案の少年少女を守るという基本理念は理解するわけですが、
性欲というのは人間の欲求の基本的なものです。
法律で縛れば縛るほど、規制すればするほど、求めたくなるものです。
ようは児童ポルノを法律で禁止しなければいけないというのは、裏を返せば一定数その手のジャンルを愛好する、
人間が存在しているわけでして、そのような人間が児童ポルノの写真や映像によって性欲を満たされているとしたら?
それらを所持できなくなり、ガス抜きができなくなった場合にどうなるか?容易に想像できますね。
実在している児童に対して性的な犯罪が爆発的に?かどうかはわかりませんが増える事は避けられないと思います。
日本における性犯罪の件数の比率というのは海外に比べたら、非常に少ないと思いますが、
児童ポルノを禁止している国というのは例外なく日本の比ではなく高いです。
原因は誰の目から見ても明らかですね。
ガス抜きできるアイテムがあるかないか?基本的な民度の差に程度はあれど、日本の性犯罪の発生率も、
今後、上がる事は予想されます。
まあ、そのあたりはやむ終えないですね。
女性の皆さんは覚悟して自己防衛に努めるしかないと思います。

あと、もう一点の問題は冤罪の問題ですね。
ゆうちゃん事件こと、片山祐輔によるパソコン遠隔操作事件でもわかるように、
警察の操作能力に疑問符がつきます。
この法案が悪用された場合、仮に自身のPCにネット経由で遠隔操作等でもぐりこんだ場合、
膨大な通信記録を解析して、自身でPCに保存したのか?それとも第三者が故意に行ったのかを、
警察が果たして行うことができるか?ゆうちゃん事件の警察のお手並みを拝見する限りにおいて、
そのあたりに期待する事は難しそうです。
最悪、第三者が行ったことを自身で証明しなければいけない悪魔の証明を求められる事に・・・

そうそう、問題となる点がもう一点。
それは写真や撮影物に写っている女性が18歳未満であるか否か?を正確に判断できるか?
まず警察が該当物を判断して主観的に判断する事になると思いますが、
その上で18歳未満であると判断され逮捕、起訴の流れになった場合に弁護側としては、
小児科医の判断による鑑定を期待したいところですが、日本女性は童顔である事から、
18歳未満なのか?それとも20歳を越えた成人女性なのか?プロの小児科医でも判断が難しく、
ある程度は骨格から判断できると思われますが100パーセント確実に判断する事はできないのが現実のようです。
司法の原則である疑わしきは無罪も日本の司法では、少なくとも地裁レベルだと期待する事は難しそうです・・・

いづれにせよ、この記事を書いている段階で、猶予期間が三ヶ月切りましたので、
心当たりのある方は部屋の中を探してみて、該当物がないかの確認を。
あとは盲点であるPCの中ですね。
児童ポルノの定義が13歳未満であれば話は簡単なんですが、18歳未満ですからね・・・
ネットで拾った画像の類がHDDの中に気がついたらゴロゴロ転がっていても不思議ではありません。
心の準備と部屋とPCの整理だけはしておきたいと思います。
もう、悪名高き禁酒法の再来というしかないですね・・・
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